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建築物石綿含有建材調査者資格 取得しました
建築物石綿含有建材調査者資格。
一般の方はあまり聞きなれない言葉だと思いますが、
建築物・工作物・鋼製船舶を解体、改修する場合、
事前に調査等を行い使われている材料等に「石綿」という物質が含まれているかどうかを
調査し報告することが義務付けられた為、
調査するための調査者資格の取得が必要になりました。
「石綿」とは、「いしわた」や「せきめん」と呼ばれ、よく聞かれるのはアスベスト。
天然の繊維状けい酸塩鉱物です。
断熱性、防音性、不燃性、耐摩耗性などに優れており、変化しにくい性質をもちます。
その為、建物や工作物などの鉄骨の耐火被覆用(火事に耐える)や吸音(音を吸収)、
結露防止や断熱に必要な箇所、内外装の仕上げ材など、至る所に昔から使われてきていました。
しかし、それらの含有建材は時代と共に使用規制がかかり、代替えの建材等に変化し使われてきましたが、
2006年には一定量以下(0.1重量%)を超えた石綿含有物の製造及び使用禁止になっています。
(一部、知識又は技能の習得の為の試料用・調査・教育用に使用される一定量以下については除外。)
なぜ、製造・使用してはいけないのか!?
粒子が細かすぎて、吸い込んだりしてしまうと排泄されにくく、
健康被害の発症は潜伏期間10年以上、物質によっては30~40年の後、
発症病変するからです。
なぜ、今になって厳しく規制!?
ここからは、個人的見解です。
健康被害の訴えが多くなってきたのと、石綿による健康被害を無くす為、
民間建物でも、しっかりと調査・使用実態把握・管理・処分を行い、
石綿使用の徹底管理と責任の所在を明確にする為かなと思いました。
2006年に全面的に製造・使用等が禁止されましたが、
前後数年は在庫等で残る材料使用が予想されるため、
近い年代で建設された建物・工作物等には使用されている可能性があると思われた方が良いかと思います。